Sport Optics Guide - フィールドスコープの選び方

接眼レンズの選び方

フィールドスコープは、スコープ本体と接眼レンズの組み合わせによって倍率を選択できます。また接眼レンズには広視界で固定倍率のワイドタイプと無段階にズーミングが可能なズームタイプがあります。

フィールドスコープの倍率について

フィールドスコープの倍率は、スコープ本体の対物レンズ有効径と、接眼レンズの組み合わせによって決まります。接眼レンズには、ワイドタイプとズームタイプがあり、デジスコーピング向けの接眼レンズも開発されています。対象物や使用する状況に応じて最適な倍率をお選びください。

接眼レンズと倍率の選択例

固定倍率のワイドタイプ(低倍率) 固定倍率のワイドタイプ(高倍率) ズームタイプ
接眼レンズ
比較的近距離の対象物。動きの大きな対象物などに最適。
比較的遠距離の対象物。細部観察や定点観測などに最適。
低倍率から高倍率まで無段階でズーミング可能。
対物レンズ有効径/倍率 85mm/20倍
65mm/16倍
85mm/75倍
65mm/60倍
85mm/20-60倍
65mm/16-48倍
視野
20倍
75倍
20-60倍
 
  • 対物レンズ有効径85mmの場合。
  • 写真は見え方のイメージです。
  • 対物レンズ有効径85mmの場合。
  • 写真は見え方のイメージです。
  • 対物レンズ有効径85mmの場合。
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ズームタイプと固定倍率タイプの比較

ニコンのズーム接眼レンズは、最低倍率から最高倍率まで無段階に調整可能で、ズーム幅のいろいろな倍率が楽しめます。固定倍率タイプと比較すると視野が狭くなりますが、様々な状況で使用する場合、最初の一本としてズームタイプをおすすめします。また、接眼レンズの固定倍率タイプは、より広い視野を確保するよう設計されています。倍率は観察対象によって選択する必要がありますが、光学系が各倍率に最適なものとなっているため、より質の高い像を得ることができます。観察する条件が決まっていて、より広い視野で観察したい場合、またはデジスコーピング接続にも、ケラレが少ない固定倍率タイプをおすすめします。

ズームタイプと固定倍率タイプの視野の比較(対物レンズ有効径85mmの場合)

ズームタイプはいろいろな倍率に調整可能ですが、固定倍率タイプと同じ倍率で視野を比較すると、固定倍率タイプの方が大きくなります。

固定倍率タイプの20倍の視野
(1000m先の視界は58m)
ズームタイプの20倍の視野
(1000m先の視界は38m)
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