Sport Optics Guide - 双眼鏡の使い方

CF方式の各部名称と使い方

双眼鏡は正しい使い方をすれば、より深く「見る感動」を体験できます。手順は簡単ですので、正しい使い方を覚えて双眼鏡を楽しんでください。
ピントを合わせる機構によって、中央繰出し(CF:Center Focus)式と、単独繰出し(IF:Individual Focus)式があります。

CF方式双眼鏡の各部名称

CF(Center Focus)方式の使い方

(1)接眼目当て(ターンスライド)を調整します。

裸眼の場合は、接眼目当て(ターンスライド)を長い状態にして使用します。
メガネをかけて見る場合は、接眼目当て(ターンスライド)を短い状態にして使用します。
この状態で双眼鏡の「ひとみ」ができる位置(アイポイント)からのぞけば、視野全体がケラれなく観察できます。

ターンスライド式の場合

<裸眼での使用>

目当てを回して引き出します。

<メガネでの使用>

目当てを回して押し込みます。
ゴムの接眼目当ての場合

<裸眼での使用>

ゴム目当てを立てます。

<メガネでの使用>

ゴム目当てを外側に折り返します。

(2)接眼レンズを目の幅に合わせます。(眼幅調整)

左右の瞳の間隔には個人差があるため、自分の瞳の間隔に合わせて接眼レンズの幅を調整します。

両手で双眼鏡を持ち、両目でのぞきながらボディをゆっくり開閉します。
左右の視野(円形)が一つの円になれば調整完了です。この調整ができていないと両眼視できないため、不快に感じることがあります。

角度を変えて合わせます

眼幅が合っていない場合

中心部が見にくくなったり、周辺部がケラれたりします。

  • 写真は見え方のイメージです。

眼幅が合っている場合

左右の視野がひとつの円になります。

(3)両目の視力差を調整します。(視度調整)

双眼鏡を両目で見るために、左目と右目の視度差(視力の差)を調整します。視力に差があり、視度調整をしないで双眼鏡を使用すると、ピントを合わせても、左右同時にはっきりと像が見えない状態になります。
視度調整は通常の場合、左目から始め、次に右目で行ってください。

左目でピントリングをまわしてピントを合わせます。

目標物を決め、まず左目だけでのぞき、ピント合わせリングを回してピントを合わせます。

次に右側にある視度調節リングをまわして、右目でピントを合わせます。

同じ目標物を右目だけでのぞき、視度調整リング(通常は右側)を回してピントを合わせます。

(4)ピントを合わせます。

目標に向かって、ピント合わせリングでピントを合わせます。この後は、目標を変えても、このリングを回すだけで、左右同時にピント合わせができます。