Sport Optics Guide 双眼鏡 - 双眼鏡の基礎知識

双眼鏡の分類

双眼鏡は構造などにより一般的に図のように分類されます。

天体望遠鏡と地上望遠鏡

天体望遠鏡(ケプラー式望遠鏡)は、対物レンズと接眼レンズの両方に凸レンズを用いたもので、見える像は上下が逆の、倒立像となります。天体望遠鏡は、対物レンズの光学性能を優先し光のロスを少なくするために、像を反転するプリズムを入れていません。そのために、倒立像を観察することになります。

これに対し、地上望遠鏡は、対物レンズと接眼レンズの間に像を反転するプリズムを入れ、正立像が見えるようにしています。地上の風景や目標物を観察するには、正立像が便利です。

ガリレイ双眼鏡

イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが、1609年に初めて天体観測に使ったと言われる望遠鏡と同じ構造を持つ双眼鏡をガリレイ双眼鏡と呼びます。凸レンズ(対物レンズ)と凹レンズ(接眼レンズ)で構成され、像は正立像です。プリズムが無いため小型・軽量化できますが、倍率は4倍程度までで、一般的には視野は狭く、視野周辺もボケる傾向があります。オペラグラスなどがこの方式です。

プリズム双眼鏡

対物レンズ、接眼レンズとも凸レンズを使ったものでガリレイ双眼鏡に比べて視野を広く、倍率も高くすることができます。像を正立像にするために、正立プリズムが光路に組み込まれています。また、プリズムを入れることによって、双眼鏡の全長を短くする効果もあります。このプリズムの型式には、ポロプリズム式とダハプリズム式の2つがあります。

ポロプリズム双眼鏡

プリズム2個(左右で4個)で、像を正立にする双眼鏡です。19世紀の中頃にイタリア人のポロによって発明されました。プリズム双眼鏡としては最も歴史があります。対物レンズ側を接眼レンズ側より広く配置すると、対象を見る幅が広くなり、より立体的に感じられます。

ダハプリズム双眼鏡

正立プリズムにダハプリズムと補助プリズムを使った双眼鏡です。ダハ(Dach)とはドイツ語で「屋根」という意味ですが、プリズムに屋根型の部分があることがその由来です。対物側と接眼側の光路が直線的になることで、小型、軽量化が可能となる一方、製造には精密な技術が必要です。スリムなデザインが人気となり、最近はダハタイプの双眼鏡が増えています。

ポロプリズム双眼鏡
ダハプリズム双眼鏡

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